本文へスキップ

かんてい通信のホームページへようこそ。私達は不動産に関する専門家集団です。

TEL. 03-5207-5758

〒101-0063 東京都千代田区神田須田町1-8-3-801

かんてい通信

かんてい通信 第053号 題名:世界遺産登録の地価への影響

 つい先日のテレビ等において、色々と紆余曲折が有ったようですが、新たな世界遺産が登録されたとの話題が報道されておりました。
 現在、日本において19の世界遺産(文化遺産15、自然遺産4)が登録されている状況です。
 そこで、世界遺産に登録されることによって、その世界遺産が所在している地域の地価が影響を受けるのかどうかについて簡易的に調べてみたいと思います。
 次の3つの世界遺産の所在する地域周辺における地価公示による商業地の地価変動率の推移は、下記のとおりです。

1.石見銀山遺跡とその文化的景観 (平成19年6月登録)

     地価公示による商業地の地価変動率の推移















                   出典:国土交通省

2.平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群− (平成23年6月登録)

     地価公示による商業地の地価変動率の推移















(注) 商業地の地価公示地は1地点のみ  出典:国土交通省

3.富岡製糸場と絹産業遺産群(平成26年6月登録)

     地価公示による商業地の地価変動率の推移















                   出典:国土交通省

 以上の各グラフを見ると、1の地域については、世界遺産登録後においても地価に変化が無いように見えます。
 2の地域については岩手県に所在しており、平成23年に発生した東日本大震災の影響により、地価下落率が強まる可能性が有ったものの、逆に地価下落率が弱まり地価が回復しているように見えます。
 3の地域については、景気回復などの影響により市内の地価は全般的に回復しているように見えますが、世界遺産に近い地点の地価の回復は、市内平均をさらに上回っています。
 これらの地価の回復が世界遺産登録による影響のためだけとは、上記のグラフからだけでは断定できませんが、いずれの地域についても世界遺産登録後に観光客数が増加しており、地価に対して少なからずプラスの影響を与えていると推測することも可能ではないでしょうか。
 ただ、1の地域のように地価に変化が見られない地域もあるので、プラスの効果が一概に現れるわけではないようです。
 今回は、話題提供的な側面で執筆いたしましたが、今後もし機会が有れば、もう少し掘り下げて関連性などを調べてみたいと思います。
 2015.7.31(執筆者:不動産鑑定士 西田直樹)

 印刷用pdfはこちらをクリック


バナースペース

(有)井上不動産鑑定事務所内
企業不動産研究グループ事務局

〒101-0063
東京都千代田区神田須田町1-8-3
    ハイツモントレ神田801

TEL 03-5207-5758
FAX 03-5207-5759